ビットコインの価格は、2017年の最高値をあっさりと更新し、年初来で220%ほど上がっているそうです。
2017年の時と違って、2020年は機関投資家であるルネサンス・テクノロジーズやグッゲンハイムの参入が相次ぎ、ペイパルによる決済手段への利用も開始、JPモルガン・チェースやスタンダードチャータード銀行といった大手銀行の顧客向けソリューションも開発が始まっているようです。
コロナ禍によるインフレ影響もありますが、価値の保存先としてデジタルゴールドとしての評価も高まっています。
そんなビットコインが来年2021年にはどうなるのか? 業界の著名アナリストの意見を集めてみました。
ビットコイン2021年の著名アナリストの価格予想の分布
アナリスト | 予想価格(円) |
---|---|
シティバンク | 33,072,000 |
NebraskanGooner氏 | 20,800,000 |
ウィリー・ウー氏 | 20,800,000 |
パンテラキャピタル | 10,400,000 |
PlanB氏 | 10,400,000 |
モルガン・クリーク・デジタル | 10,400,000 |
FXcoin株式会社 | 8,320,000 |
Weiss Ratings | 7,280,000 |
ロバート・キヨサキ氏 | 5,200,000 |
トーン・ベイズ氏 | 5,200,000 |
ナイジェル・グリーン氏 | 4,784,000 |
米ブルームバーグ誌 | 4,160,000 |
予想金額の高い順に並べています。ほとんどの金額は米ドルベースなので、1ドル104円で日本円に計算しています。
全部で12件の予想がありますが、最高値はシティバンクの33,072,000、最安値は米ブルームバーグ誌4,160,000と、価格差だけで3,000万程の開きがあるところも面白いですね。これぞビットコインの「ボラティリティーが大きさ」を表しているような気がします。

ビットコイン 2021価格予想の分布
ヒストグラムで表現したのがこちらです。
500万から1,000万ぐらいが予測数が多くなっています。
今と同じかそれ以下に下がる予測は、(一時的にはあるかもしれませんが)全体の傾向としてはありませんね。上がって欲しいところですね。
ビットコイン2021年の著名アナリストの価格予想
シティバンク
「シティバンク(Citibank)」のマネージング・ディレクターのトーマス・フィッツパトリック(Thomas Fitzpatrick)氏の価格予想
⇒BITTIMESの紹介記事
『ビットコインは21世紀のデジタルゴールドである』
・2021年に、318,000ドルを超える可能性を機関投資家向けのレポートで予想。
・テクニカル分析(過去の例、類似点、データを使用した将来の資産価格の予測)による予測。
・新型コロナウイルス危機によるドルのインフレがビットコインの大幅な価格上昇に。
・”強気相場の真っ只中”で、2022年末まで続く可能性があると予想。
NebraskanGooner氏
著名BTCトレーダー「NebraskanGooner」氏の価格予想
⇒BITTIMESの紹介記事
・2020年8月11日のツイートで『ビットコイン価格は2021年に20万ドルに到達』と予想。
・2014年の蓄積期間のビットコインチャートは現在のビットコインチャートとほぼ完全に一致、
ウィリー・ウー氏
仮想通貨(暗号資産)アナリストのウィリー・ウー氏の価格予想
⇒コインテレグラフの紹介記事
・ガチホ勢(ビットコインの長期保有者)」がこれまでの上昇時と比べて、より長い期間ガチホしている。
・仮想通貨取引所が保有するBTC残高が減少を続けていて、売り圧力が軽減されている。
パンテラキャピタル
米大手仮想通貨ファンド「パンテラキャピタル」のダン・モアヘッドCEOの価格予想
⇒COIN TOKYOの紹介記事
・ビットコインは歴史的に、半減期前459日に底をつき、半減期以降に上向きに爆発してきた。
・半減期から強気サイクルのピークまで平均446日間。
・現在のサイクルでは半減期の514日前に底をついた。ピークは2021年8月頃の見込み。
PlanB氏
S2Fモデルによる価格予測が有名なPlanB氏の価格予想
⇒BITTIMESの紹介記事
2020年11月に、2021年12月までに10万ドル〜28万ドルに達することは間違いない
・ビットコインの供給量が限られていること、ビットコインの半減期が訪れたこと
・2020年以降に複数の通貨を使用するのは意味がない。
・ビットコインという1つの通貨プロトコルを使用する方がはるかに効率的
モルガン・クリーク・デジタル
モルガン・クリーク・デジタルの共同設立者のアンソニー・ポンプリアーノ氏の価格予想
⇒COINPOSTの紹介記事
・長期的には40万ドル(約4200万円)を超えると予想。
・新型コロナウイルス感染拡大の経済への影響や、景気刺激策によるインフレへの懸念が高まる。
・アナログなゴールドに代わり、デジタルゴールドであるBTCが市場を拡大する。
FXcoin株式会社
FXcoinアナリストの価格予想
⇒FXcoinの紹介記事
・2021年は第3四半期から第4四半期でピーク8百万円
・年末に向けて値を下げ5百万円まで下落
・機関投資家の参入が拡大。インフレヘッジによる投資家の裾野拡大と金からのシフト
・経済回復が見えてくるとヘッジ需要が急減、そうでないと更にBTC買いが進む
Weiss Ratings(ワイスレーティングス)
Weiss Crypto Ratingsワイス暗号格付けチームの価格予想
⇒COINPOSTの紹介記事
・S2Fは、貴金属などの希少性と価値を測るモデルとして利用。
・インフレの逃避資産としてゴールド(金)に資金を投じてきたがこれからはBTCにも流れる。
・機関投資家マネーがBTCのような小さい市場に流入すると、非常に大きな影響を与える可能性がある。
※Weiss Ratings(ワイスレーティングス)ではビットコインやイーサリアム、リップル、ネムなどの仮想通貨を「リスク指数」「収益指数」「テクノロジー指数」「採択指数」の4項目に基づき、A~Eまでの5段階で評価しています。
⇒Weiss Crypto Ratings
ロバート・キヨサキ氏
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者 ロバート・キヨサキ氏の価格予想
⇒COINPOSTの紹介記事
・2021年には機関投資家の資金が流入する。
・2万ドル未満で購入するのがよい。
・3年後に7万5000ドルと独自の予測を展開
・米ドルの弱気相場が始まると、ビットコイン・金・銀の価格は放物線状に上昇する。将来的には金・銀・仮想通貨が”米ドル”に変わることになるだろう。
トーン・ベイズ氏
仮想通貨トレーダー トーン・ベイズ氏の価格予想
⇒コインテレグラフの紹介記事
・ビットコインが過去の高値を長い期間を掛けて更新した時は、価格は2倍になる傾向がある。
・そのため、4.5万ドルから5万ドルが妥当なターゲットだろう
ナイジェル・グリーン氏
金融アドバイザリー企業「デヴィアグループCEO」ナイジェル・グリーン氏の価格予想
⇒コインテレグラフの紹介記事
・今回の予測を出したのはBTCが2万3000ドルを突破した時点
・来年には3万4500~4万6000ドルに達することになる。
・機関投資家の流入によって一般投資家の関心の高まりにつながる。
・ビットコインがインフレやマクロ経済の不確実性に対するヘッジ手段になる。
米ブルームバーグ誌
米ブルームバーグ誌発行の「Crypto Outlook」レポートの12月号の価格予想
⇒COINPOSTの紹介記事
・サポートラインは10,000ドル、レジスタンスラインは50,000ドルの幅広いレンジを想定。
・2022年の価格は、およそ55,000ドル。
・次の半減期を迎える2024年に、BTCの価格変動率は金(Gold)と同水準になる可能性がある。
・新型コロナの世界的蔓延に伴う大規模金融緩和策の影響
・4年ごとに新規発行量が減少する「半減期」の影響で希少性に拍車
ビットコイン2021年の価格予想のまとめ
来年のビットコインの追加購入、ガチホの検討に向けて、著名のアナリストの意見をまとめてみました。
個人的には、「シティバンク(Citibank)」のようなアメリカ屈指のメガバンクから2021年末「3,000万円超え」のレポートが出てくるのは正直以外でした。お墨付きという訳ではないですが、あれ以後ビットコイン価格は右肩あがりですし、少々下がっても持ち直すという思いがあって安心して見ていられますね。
来年に3,000万を超えるか否かはともかく、過去のピークと同様に2021年8月頃のピークに向けて右肩あがりが続くと思います。
その頃の新型コロナウィルスに収束の兆しが見えて、景気回復が見えてきている状況であれば、500~600万程度でしょうか、インフレヘッジによる更なる資金流入や機関投資家の参入が増えると、1,000万超もありかなと思います。
いずれにしても300万から350万を付けている今のうちは、まだ買いかなと思っています。
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